2010年08月21日

Sweetholic

Melody 旋律 音楽を音楽たらしめる 音の高低差
Organize 編成 世界を構成し整える 礎
Reciter 朗読 声を上げて外界に向けて発信する 姿勢
Amplifier 増幅 世界を彩り、どこまでも無限に広げる 可能性
Noise 雑音 フィードバックノイズ お互いに響きあう 共振



Hitomiがギターなら

Siznaはアンプ

Soanはシールド、チューナーとか、クリック。

まぁアンプ直結でもアリだけど
エフェクターの二、三個でも乗れば、世界はより忠実に深まる。


地味とか派手とかじゃなく
機材が全部そろって、はじめてエレキギターという楽器です。



いい音楽を紬ぐにはどれが欠けてもだめ。





8月20日にはいたたまれなくなってネットには居られなかった。




Moran好きじゃないから嫌だ
SIZNAが空気をブチ壊さないか心配
SIZNAには新しいバンドをやってほしかった



モニターの上で言葉が踊る。

いったい、何で、そうなるのか?








V系であるところの意味をHitomi、Soanは良く分かっている。
Squeeze Spirits上では
その姿勢にSiznaは賛同できている人だ。


「V系であるところの意味」
メンバーチェンジ後のSugarに欠けていて、
それで結局壊滅の理由になった要素。





エレクトリックギターの「信号」
「ゼロ」から「1」を生み出す。

「詩人」であり「歌唄い」であるHitomiが、
ヴィジュアルバンドでやるにあたっては
その世界を「音楽」に仕立ててくれるひとが必要

曲を書くわけでも、演奏をするわけでもなく
歌が特別に上手いわけでもない

ただ、バンドをやる上でのフレーム、世界観
「素材」と「完成図」を産み落とす
この界隈では最上の品質をもって


ただの振動、ピックアップの拾い出した信号を
音楽にするためには、




増幅器「アンプリファイア」
人間に理解できる音を作る。
たったひとつの「1」を誰の目にも解る「100」に広げる。


シズナには色が無いのだと思った。
純粋無垢、透明、まっしろな白紙。
だからこそ、まっすぐ染まれる。
やりたいと思ったことを
何倍にも増幅しながら純度を持って再現できる。
これが、怖いくらいに、よく出来る。

Time Sectionを見て、
ああそうだなぁ、やっぱりこの人は、
意図的にでも無意識にでもそうなのかなと思った。
「凛として時雨」が良いと思えば、
そこにある要素だけ的確に抜き出して自分流にアレンジして
別にひとつのバンドを作ってしまえる。

誰かの弾いたフレーズ、どこかで見たステージング
でも、そうだけど、そうじゃない。コピーではなく
VOLを上げるのでもなく
SIZNAを通過して増すのは「信号の増幅」GAIN。

例えば「deadmanみたいなバンドをやりたい」から始まって、
確かにdeadmanみたいな、でもそうじゃないところも
それ以上のところもあるバンドをやる
Sugarというバンドを作れてしまった。
deadmanみたいな… その上Lokiの歌う歌に相応しく、
傍らにいて違和感なく
かつ一個人として突出したキャラクターになれる。

シズナ単独では恐らく大したことは出来ないのではないかと思っていた。
Sugarは、「Loki」がいてこそのSIZNAだった。
「Loki」は、ブレてはいけない。ブレた分だけSIZNAがダメになる。

アウトプットされたものが結局同じでも、
ブレない根本があるか、ないかで危機的状況に陥ったときに差が出る。

メンバーチェンジ後のSugarはあまりにも迷走しすぎていた。
混線。彼が作曲した数を数えては溜息をついた。



良いアンプは、ノイズですら音楽的。
だけどアンプだけでは演奏にならない。
信号を与えてくれるひとが必要
彼に信号を与えるなら、最高の演奏をしてくれるひとがいいな、と思った。





「Moran」



その世界を未だ表現しきれずにくすぶっていたキーワード



「やりたいことはわかるけど、表現しきれていない」要素を抱え続けてきた。
もやもやしたものの奥に何かが見える。
時間の経過と共に少しずつヴェールを剥がすように
「Moran」に成って行く様を見ているのは
面白いことだとは思っていたけど


好きになれないのは、
届けるべきものが届ける人のもとに
届いていないから、じゃないのか?


もし、Siznaが、例えばdeadmanだか凛として時雨だかのように
「Moran」の世界に共感できるのなら


誰の目にも解る純度をもった「Moran」を
練りあげる能力を発揮する筈。
それを期待している。


Moranの紡ぐ世界が
誰の目にも解るような世界になるのであれば嬉しい。
様相は変わるかもしれないが、Moranの芯は多分ブレない。

実際、それが観客に受け入れられるかどうかは分からない。
「売れたい」と単純に思うのなら、別の選択肢もある。

ただ、アーティストとして、創作者としての相性、を考えたら
成否の如何に関わらず
シズナがMoranに加入になることは、この狭い世界ではベストな選択だと思う。



Moranの世界が好きか、嫌いか、
ただそれだけで、
私は元々人見が好きだったけれど
彼の世界が素敵だと思えないのなら、もうどうしようもない。
私だってもしかしたら出来上がってきたものが
好きになれないかもしれないけど

だいたい売れるかどうか、人気出るかどうかなんてまた別の話。
「キャッチーで分かりやすい、浅く広く万人にウケる」

でも、バンドの価値を測る物差しが、
売れるか売れないか、じゃないと思えるのなら
いいものが見れそう。


バンドアンサンブルの目下の泥濘はすごく素敵だった。
おそらくこれで(不足を補うための)同期を必要としなくなるだろうし
歌を歌うこと、楽器を演奏することに集中するようになるのなら
多分、私の好きなバンドなんじゃないかな。

どうなのかな?

期待とか不安とかでもなく

そういう仮説を立ててみたから、どうなるのか
バンドという生き物がどう成長し転がるのかを考えると
楽しみ。


インディーズバンドの面白みなんてだいたいここだ。
マイナーなバンドの伸びシロを見つけては、
どこまで伸びるか見守っていくことに楽しみを見出すってところに尽きる。




HitomiはどうかSiznaの作る音楽を導いてやって


SiznaはどうかHitomiの世界を深く彩る力になって


SiznaとSoanは、演奏者として切磋琢磨しあえる関係になれれば





SIZNAがMoranに入ればいいのにってぼやいてた私が
本当に見たかったのは、
ヒトミ・シズナ・ヴェロ・ジル・ソアンの5人編成だったのにね。


Veloにプリアンプ
Siznaにパワーアンプ
Zillにエフェクターをやってもらいたかったな、とか…
ぼんやり考えていた。


どっかの誰かが急に居なくなったせいで
可愛いシズナをいきなりひどい目に合わせて、全く最低だよ!



エフェクター探し、頑張って貰う。





寂しいのは当たり前。


SugarのSIZNAは、もはやex.Sugar SIZNAですら無くなった。

MoranのSizna。

その字面に時の流れの残酷さを感じるよ。
気持ち悪い
でも加入するときは名前が変わるのかと思っていたから、
大文字小文字の別くらいはがまんしましょ。


そういえば
Moranの始動の知らせを聞いたとき
それを見ていた観客は涙していた。


これで本当に「Fatima」を失ったのだと思ったんだと思う。


昨日の嫌な気持ちも、多分それ。
でも仕方ないじゃないの。


時間の流れは本当に厳しい。
posted by malicue at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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